脳神経内科(神経内科)
脳神経内科について
脳神経内科は脳、脊髄、末梢神経、筋肉などに生じたさまざまな障害を診断・治療する専門診療科です。
これらの障害でみられる症状として頭痛、めまい、手足のしびれ、脱力、ふるえ、ふらつき、もの忘れなどがあり、このような症状がみられる時には脳神経内科の受診をお勧めします。
認知症、もの忘れについてはこちらのページもご覧ください。
脳神経内科で診る病気
- 脳梗塞、脳出血およびくも膜下出血の脳卒中
- パーキンソン病などパーキンソン症候をきたす疾患(多系統萎縮症、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性症等)
- アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症や血管性認知症等の認知症
- 片頭痛や緊張型頭痛等の頭痛疾患および末梢神経障害 など
診療内容と特色
脳梗塞
脳梗塞は脳卒中の約70%を占め、いったん脳梗塞を発症すると片麻痺、構音障害や失語を起こし、重大な後遺症を残しますので、早期の血栓溶解薬(t-PA)の投与が必要で早期診断治療が重要です。最近では血栓が溶解されない場合は血管内治療が行われます。
超急性期・急性期治療は脳神経外科で行っております。当科では、危険因子に対する一次予防や二次予防を中心に診療しております。
パーキンソン病
パーキンソン病は手のふるえ、筋のこわばり、歩行障害(小刻み歩行)などを生じ、日常生活動作(ADL)が著しく障害される疾患であり、これらの症状を示す類似疾患(レビー小体型認知症、多系統萎縮症、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性症等)との鑑別が重要です。
当院では、MRI・MRAや脳血流シンチグラフィー(123I-IMP SPECT、DAT-Scan)を用いて診断治療に役立てています。
パーキンソン病の診断にDAT-Scanが有用であった症例をご紹介します(図1)。
図1-a 老年健常者
図1-b パーキンソン病患者
図1. 白く見える部分はドーパミン神経を示しているが、
パーキンソン病患者(b)では老年健常者(a)と比べて減少して小さくなっているのがわかる。
(参考文献:パーキンソン病診断と治療って?/日本メジフィジックス株式会社)
認知症
もの忘れ、記憶障害や思考・判断力の低下をきたす認知症にはアルツハイマー型認知症の他、パーキンソン症候の合併がみられるレビー小体型認知症や血管性認知症があります。アルツハイマー型認知症は人口の高齢化に伴い増加しており、認知症の中では60%以上の割合を占めております。
当院では、MRI・MRAや脳血流シンチグラフィー(123I-IMP SPECT、DAT-Scan)を使用して早期診断し治療に役立てています。
アルツハイマー病の診断
アルツハイマー病患者さんをMRIの前額断(図2-a)でみると、海馬や側頭葉の下面の萎縮の状況がわかり、病気の初期にはこれが患者さんをアルツハイマー病と診断する決め手となります。
また、脳血流をみるSPECT(スペクト)が認知症の初期診断に役立ちます。アルツハイマー病では、認知障害が軽度の早期に側頭頭頂葉と後部帯状回の血流が低下し、他の認知症をきたす疾患との鑑別が可能です。(図2-b)
このような機器を用いて早期診断し、治療を行っております。
図2-a MRI前額断
図2-b SPECT 3D-SSP アルツハイマー病
片頭痛
片頭痛は頭痛発作を繰り返す病気で、発作は4~72時間持続します。片側性、拍動性(ズキズキする)の頭痛で、中等度~重度の強さであり、日常的な動作により頭痛が悪化することが特徴的で、日常生活に大きな支障をきたします。
片頭痛の治療は正確な診断のもとに鎮痛薬やトリプタン系薬剤を使用します。また、最近では片頭痛発作予防薬としてCGRP受容体拮抗薬が市販され、治療効果を上げています。
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スタッフ紹介
羽生 春夫 認知症疾患研究センター長 動画はこちら |
主な経歴
専門としている領域
専門医・指導医
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佐野 元規 医長 |
主な経歴
専門としている領域
専門医・指導医
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片山 泰朗 脳神経学研究所所長(非常勤医師) |
主な経歴
専門としている領域
専門医・指導医
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阿部 康二 岡山大学名誉教授 |
主な経歴
専門としている領域
専門医・指導医
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診療時間
- ※印は予約診療です。前日までに予約・相談ダイヤル(0570-00-3387)よりご予約ください。
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