神経内科

診療時間

曜日
午前 片山 伊丹 坂本
片山
角南 片山
坂本
坂内(神経内科のみ)
午後 片山
診療開始 午後2時
伊丹 片山
診療開始 午後2時

印は予約診療となります。
休診・代診、診療時間変更についてはこちらをご覧ください。

診療科について

神経内科は脳、脊髄、末梢神経、筋肉などに生じたさまざまな障害を診断・治療する専門診療科です。
これらの障害でみられる症状として頭痛、めまい、手足のしびれ、脱力、ふるえ、ふらつき、もの忘れなどがあり、このような症状がみられる時には神経内科の受診をお勧めします。

診療科で診る病気

脳梗塞、脳出血およびくも膜下出血の脳卒中、パーキンソン病などパーキンソン症候をきたす疾患(多系統萎縮症、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性症等)、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症や血管性認知症等の認知症、片頭痛や緊張型頭痛等の頭痛疾患および末梢神経障害など。

診療内容と特色

脳梗塞

脳梗塞は脳卒中の約70%を占め、いったん脳梗塞を発症すると片麻痺、構音障害や失語を起こし、重大な後遺症を残しますので早期の血栓溶解薬(t-PA)の投与が必要で早期診断治療が重要です。最近では血栓が溶解されない場合は血管内治療が行われます。
超急性期・急性期治療は脳外科で行っております。当科では危険因子に対する一次予防や二次予防を中心に診療しております。

パーキンソン病

手のふるえ、筋のこわばり、歩行障害(小刻み歩行)などを生じ、日常生活動作(ADL)が著しく障害される疾患であり、これらの症状を示す類似疾患(レビー小体型認知症、多系統萎縮症、進行性核上麻痺、大脳皮質基底核変性症等)との鑑別が重要です。
当院ではMRI・MRAや脳血流シンチグラフィー(123I-IMP SPECT、DAT-Scan)を用いて診断治療に役立てています。

認知症

もの忘れ、記憶障害や思考・判断力の低下をきたす認知症にはアルツハイマー型認知症の他、パーキンソン症候の合併がみられるレビー小体型認知症や血管性認知症があります。アルツハイマー型認知症は人口の高齢化に伴い増加しており、認知症の中では60%以上の割合を占めております。
当院ではMRI・MRAや脳血流シンチグラフィー(123I-IMP SPECT)を使用して早期診断し治療に役立てています。

アルツハイマー病について

認知症とは、ヒトが生まれてからの脳の器質的障害により、いったん正常に発達した知能が低下した状態をいい、現代社会が抱える社会問題の一つになっています。認知症の原因には様々な疾患がありますが、もっとも頻度が高いのがアルツハイマー病で、50%以上を占めるとされています。アルツハイマー病は、脳を構成する神経細胞が普通の老化よりも急速に減ってしまい、正常な働きを徐々に失って発症します。その原因はβアミロイドというタンパク質が関与し、遺伝的な要因に加えて生活環境の影響が重なって発病すると考えられています。アルツハイマー病の症状はもの忘れ、記憶障害で始まり、思考や判断力の低下に加えて言葉の異常行動の異常がでてきて、それまで出来ていた仕事や日常生活が困難になり、最後は寝たきりになって死亡します。病気の進行過程で幻覚、妄想、徘徊、攻撃性などの厄介な症状が出てきて、介護が困難となることが多くなります。
アルツハイマー病は、1907年にドイツミュンヘン大学精神科のアルツハイマー医師が記載した、51歳で死亡した認知症症例の報告に因んで命名されました。この方は40歳代に妄想で始まり、記憶障害などの大脳巣症状が加わって、寝たきりとなって死亡されました。脳を見ると、肉眼ではびまん性に萎縮があり、顕微鏡で見ると大脳皮質の神経細胞の著明な脱落に加えて、多数の神経原線維変化、と老人斑がみられる、という特異な病理変化が見られました。(図1)したがって、アルツハイマー病とは進行性の認知症で、このような神経病理学的所見を示す疾患を指します。

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(図1:アルツハイマー病の病理所見)

もともとわが国では、認知症をきたすもうひとつの原因の脳血管性認知症(脳梗塞が原因の認知症)のほうが多かったのですが、最近はアルツハイマー病が半数以上を占めるようになりました。認知症患者さんは現在200万人以上いるといわれていて、厚生労働省は少子高齢化がすすむ2020年には65歳以上の老人人口の約10%、約300万人になるだろうと推定しています。認知症を有する高齢者の割合は加齢とともに増加し、85歳以上では30%近くに達します。(図2)

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(図2:認知症を有する高齢者の割合)

アルツハイマー病の症状は、大きく中核症状と周辺症状に分けられます。認知症の診断は、記憶障害と見当識障害や思考・判断・遂行機能などの障害からなされますが、これらの認知機能は中核症状とよばれ、アルツハイマー病に限らず認知症全般に出現します。
これに対して、幻覚・妄想などの精神障害と、徘徊や不潔行為、収集癖などの行動障害を合わせて周辺症状または認知症の行動・心理症候(BPSD)と呼びます。周辺症状は認知症患者さんをケアする家族や介護者にとって大きな負担となり、ケアを困難にする要因でもあります。

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(図3:MRI前額断)

アルツハイマー病患者さんをMRIの前額断(図3)でみると、海馬や側頭葉の下面の萎縮の状況がわかり、病気の初期にはこれが患者さんをアルツハイマー病と診断する決め手となります。脳の糖代謝をみるPET(ポジトロンCT)や脳血流をみるSPECT(スペクト)が認知症の初期診断に役立ちます。アルツハイマー病では、認知障害が軽度の早期に側頭頭頂葉と後部帯状回の代謝が低下し、他の認知症をきたす疾患との鑑別が可能です。(図4)

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(図4:SPECT 3D-SSP アルツハイマー病)

アルツハイマー病の中核症状に対する薬剤、即ち認知機能を高める薬剤は主にドネぺジル(商品名アリセプト)に代表されるアセチルコリンエステラーゼ阻害薬です。これでアルツハイマー病が治るわけではありませんが、症状を一過性に軽快させるだけでなく、病気の進行を1年以上遅らせることができると考えられています。
一方、徘徊、暴力、幻覚・妄想などの周辺症状に対しては適切なケアが最も重要ですが、それでも症状が抑えられない場合は抗精神病薬が用いられる場合があります。近年、症例によっては、漢方薬である抑肝散が周辺症状に対して効果のあることが認められ、広く用いられるようになっています。 しかしアルツハイマー病は根本的治療薬が未だに存在せず、確実に進行してゆく疾患です。認知症患者さんの看護介護にはご家族の力が最も大切で、患者さんが家庭内で楽しく過ごして能力を発揮できるような環境作りが重要です。さらに重要なことは、介護者であるご家族が介護疲れにならない、問題を独りで抱え込まないような配慮、サポートを社会全体が行うこと必要です。


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スタッフ紹介

片山泰朗

片山 泰朗

脳卒中センター長

主な経歴

  • 1974年 日本医科大学 卒業

専門医・指導医

  • 日本脳卒中学会専門医
  • 日本神経学会専門医・指導医
  • 日本内科学会認定医・指導医
  • 日本老年病学会専門医
  • 日本頭痛学会専門医・指導医
伊丹 亮

伊丹 亮

医長

主な経歴

  • 2008年 東京医科歯科大学医学部 卒業

専門としている領域

  • 神経内科

専門医・指導医

  • 日本神経学会認定神経内科専門医
  • 難病指定医
  • 日本内科学会認定内科医
坂本 静樹

坂本 静樹

非常勤医師

主な経歴

  • 1983年 日本医科大学 卒業

専門としている領域

  • 神経疾患の脳循環代謝と神経病理
  • 認知症の早期診断

専門医・指導医

  • 日本神経学会認定神経内科専門医・指導医
  • 日本老年医学会認定老年病専門医・指導医
  • 日本核医学会認定核医学専門医
  • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
  • 日本頭痛学会認定頭痛専門医・指導医
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本医師会認定産業医
角南 英子

角南 英子

非常勤医師

主な経歴

  • 1998年 日本医科大学医学部 卒業

専門としている領域

  • 神経内科一般
  • リハビリテーション

専門医・指導医

  • 日本神経学会専門医
  • 日本内科学会認定内科医
  • 医学博士学位取得