病院指標

医療の質指標(一部修正中)

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 8 84 183 200 397 900 1092 2019 2211 913

2024年6月~2025年5月に一般病棟を退院された患者さんを対象に、入院時の年齢で10歳刻みの年齢別階級で集計しています。
90歳以上は1つの階級としての表示になります。

全退院患者数は8063人となっており、80歳代が最も多く約28%を占めています。
60歳以上の患者さんの割合は75%以上となります。
地域社会の高齢化を反映しているため今後さらに高齢者の増加が見込まれます。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx02xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 経皮的椎体形成術 197 29.46 19.46 2.03 81.78
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 2あり 定義副傷病なし 122 32.04 16.94 7.38 79.76
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2 - 4あり 定義副傷病なし 119 31.24 16.89 8.40 76.50
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし 96 24.61 19.60 2.08 71.53
010030xx991xxx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 75 4.20 2.86 0.00 62.29

脳梗塞、脳出血などの急性期脳卒中、脊髄疾患、脳腫瘍などの疾患を中心に治療を行っています。
脊髄疾患に対する手術療法、脳卒中に対する薬物療法・カテーテル治療が中心になります。
リハビリテーション科と連携し術後早期リハビリを行い、早期退院に努めています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 44 3.59 4.54 0.00 70.20
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 39 4.33 5.99 0.00 58.26
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 28 12.61 14.81 0.00 73.18
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 24 7.67 9.59 0.00 39.00
060241xx97xxxx 痔核 手術あり 19 2.42 5.38 0.00 66.05

鼠径ヘルニア、胆のう結石、虫垂炎、大腸ポリープや腺腫などの良性疾患から大腸がん、胃がんなどの消化器系悪性疾患まで一般・消化器外科領域全ての疾患に対応しています。
悪性疾患に対しては消化器内科と連携しながら内視鏡的診断を積極的に行うことで早期発見に努め、内視鏡治療が困難な場合は体に負担の少ない腹腔鏡手術を積極的に行っています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 214 31.18 25.29 35.98 86.10
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)腱縫合術等 52 7.67 12.71 1.92 34.94
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 42 23.71 21.38 2.38 74.55
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 28 7.14 14.04 10.71 80.39
160760xx01xxxx 前腕の骨折 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨等 26 3.92 5.95 3.85 64.35

大腿骨・前腕の骨折などの四肢の外傷や、変形性膝関節症などの変性疾患を対象疾患としています。
手術療法を行い、術後は早期からリハビリを開始して離床をすすめています。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140140xxxxxx0x 口蓋・口唇先天性疾患 定義副傷病なし 40 8.60 8.18 0.00 32.98
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし 35 2.23 2.74 0.00 68.06
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) その他の手術あり 手術・処置等1なし 28 4.82 4.65 0.00 52.07
160200xx030xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 鼻骨骨折整復固定術等 手術・処置等1なし 18 3.06 3.31 0.00 43.83
160200xx020xxx 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。) 眼窩骨折観血的手術(眼窩ブローアウト骨折手術を含む。)等 手術・処置等1なし 12 7.83 5.98 0.00 55.50

口唇裂・口蓋裂などの先天異常疾患から加齢性眼瞼下垂、腫瘍、顔面外傷などの治療を行っています。
年齢、疾患ともに対象が幅広いことが特徴としてあげられます。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術処置等1-なし、1,2あり 手術処置等2なし 280 3.64 4.18 0.71 72.10
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置等1-1あり 手術処置等2なし 187 2.45 3.07 0.00 70.17
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術処置等1なし 手術処置等2なし 他の病院・診療所の病棟からの転院以外 131 18.12 17.33 6.87 85.24
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置等1-2あり 手術処置等2なし 119 2.61 3.27 0.00 74.19
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術 その他のもの(観血的なもの)等 手術処置等1-なし、1あり 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 104 7.05 5.15 3.85 77.20

急性・慢性心不全、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、不整脈、閉塞性動脈硬化症などの様々な心疾患や血管疾患を対象としています。
心臓カテーテル検査を積極的に行い、早期発見・早期治療に努めています。
また、予定入院のほかに救急患者の対応も行っています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 404 2.31 2.57 0.00 68.35
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 120 6.68 8.88 0.83 78.06
060035xx03xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 55 6.42 6.39 0.00 71.85
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 52 22.67 20.78 32.69 87.85
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 38 6.39 7.60 2.63 70.68

大腸ポリープが入院患者の約3割を占めており、そのほかには胆管結石、憩室炎、炎症性腸疾患、胃潰瘍などの疾患が中心になっています。
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を積極的に行い癌の早期発見に取り組んでいます。
そのほかに内視鏡的胆道ステント留置術など内視鏡治療を多数実施しています。

糖尿病・代謝内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術処置等2-1あり 63 14.11 13.77 1.59 65.49
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 39 20.95 16.40 20.51 89.23
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置等2なし 34 20.21 20.78 20.59 88.50
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 12 15.25 13.66 0.00 78.83
100380xxxxxxxx 体液量減少症 10 9.40 10.26 20.00 75.90

糖尿病や甲状腺・副腎などの内分泌疾患を対象疾患としています。
2型糖尿病に対するインスリン療法による血糖コントロールを中心に眼科・循環器内科など関係各科と連携して治療を行っています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術処置等1あり 88 2.00 2.02 0.00 63.34
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置等2なし 45 31.16 20.78 31.11 86.71
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置等1あり 手術処置等2なし 21 2.00 3.03 0.00 74.57
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2 なし 20 18.40 16.40 20.00 88.85
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術処置等1なし 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 13 17.23 12.95 0.00 78.85

間質性肺炎、肺がん、呼吸器感染症など疾患は多岐にわたっています。
肺がんなどの悪性腫瘍に対しては呼吸器外科、放射線治療科と連携を取りながら治療を行っています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 定義副傷病なし 46 5.37 5.16 0.00 64.85
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 37 2.43 2.45 0.00 74.32
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 23 6.43 6.81 0.00 78.83
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 17 5.88 7.30 5.88 72.56
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 16 11.06 13.66 6.25 77.56

前立腺、腎臓、膀胱、精巣などに発生した腫瘍や尿管結石などを対象疾患としています。
手術治療、放射線療法、薬物療法に加え、前立腺生検、PET-CTによる病期評価など幅広い診療を行っています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等片眼 382 1.76 2.49 0.00 77.30
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり 重症度等両眼
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2なし
020250xx97xxxx 結膜の障害 その他の手術あり

白内障や正常眼圧緑内障を中心に治療を行っています。白内障手術については原則1泊2日で入院、片眼手術を実施しています。

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耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 18 5.39 5.84 0.00 60.00
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除(頸部外側区域郭清を伴わないもの)等 手術処置等1なし
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり
030440xx01xxxx 慢性化膿性中耳炎・中耳真珠腫 鼓室形成手術等
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患

耳・鼻・のどの病気について耳鼻咽喉科領域一般の外来診療はもちろん、甲状腺や唾液腺など頭頸部の腫瘍に関しても専門的な診療を行っています

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リハビリテーション科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術処置等1なし 手術処置等2なし 定義副傷病名なし 59 14.37 10.15 0.00 61.69
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし
050210xx9900xx 徐脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等2なし
180040xx99x0xx 手術・処置等の合併症 手術なし 手術・処置等2なし

脳卒中後遺症を対象に適応基準を満たした患者さんにTMS(経頭蓋磁気刺激)治療を行っています。入院期間は約2週間となっています

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綜合診療科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術処置等2なし 15 27.20 20.78 20.00 85.00
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術処置等2なし
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし
130090xx97x0xx 貧血(その他) 手術あり 手術処置等2なし
040150xx99x0xx 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 手術なし 手術・処置等2 なし

内科的疾患全般に診療医・指導医が連携し、定期的なカンファレンスを行っております。疾患を個々にとらえるのではなく、全人的な観点から最良の解決法を選択できるように努めています。

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心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050161xx01x1xx 大動脈解離 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 - 1あり 14 33.83 29.35 0.00 64.07
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 手術・処置等1なし 手術・処置等2 - 1あり
050050xx0111xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 心室瘤切除術(梗塞切除を含む。) 単独のもの等 手術・処置等1 - 1/2あり 手術・処置等2 - 1あり
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)等 手術・処置等2 - 1あり
050163xx01x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 上行大動脈及び弓部大動脈の同時手術等 手術・処置等2 1あり

心臓血管外科では循環器内科と連携し、主に大動脈疾患(大動脈瘤・急性大動脈解離ほか)を中心に対応しております。
大動脈疾患に対するステントグラフト内挿術や大動脈瘤切除術を中心とし、安心して心臓手術を受けられるように循環器内科と合同カンファレンスを行い、最良の医療を提供できるようにチームで取り組んでおります。

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初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 9 7 9 16 16 15 1 8
大腸癌 25 33 33 29 26 19 1 8
乳癌 7 12 1 1 1 7 1 8
肺癌 6 2 5 20 9 23 1 8
肝癌 0 5 3 3 2 2 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

2024年6月~2025年5月に退院された患者さんを対象に、延患者数で集計しています。

大腸癌が最も多く、次に胃癌、肺癌となります。
手術・化学療法・放射線療法・動脈塞栓療法など病期によってさまざまな治療を行っています。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 19 10.84 54.32
中等症 103 21.05 84.03
重症 26 21.19 83.77
超重症 6 9.83 86.33
不明 0 0 0

2024年6月~2025年5月に一般病棟を退院した18歳以上の患者さんを対象にしています。
市中肺炎とは普段の生活の中で発症した肺炎を指します。重症度は重症度分類システム(A-DROPスコア)を用いています。
【参考】 A-DROPスコア
A:男性70歳以上、女性75歳以上
D:BUN21mg/dL以上または脱水あり
R:酸素飽和度90%以下
O:意識障害(肺炎に由来する)
P:血圧(収縮期)90mmHg以下

重症度に伴い平均年齢は高く、平均在院日数は長くなっています。
高齢者が多いため循環器疾患など合併症を発症しやすい患者さんが多く、在院日数が長期化していると考えられます。

脳梗塞の患者数等

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 343 46.10 78.49 12.57
その他 23 31.17 78.78 0.27

2024年6月~2025年5月に一般病棟を退院された脳梗塞の患者数を集計しています。

発症日から3日以内の急性期脳梗塞が90%以上を占めています。
早期MRIを行い治療方針を迅速に判断し、t-PA、カテーテルによる血管内治療など適切な治療を行えるように努めています。
また、入院翌日から急性期リハビリテーションを開始し早期離床を目指すとともに、脳梗塞の原因として多くあげられる循環器疾患に対して循環器内科、心臓血管外科と連携して治療を行っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K142-4 経皮的椎体形成術 231 5.17 27.27 2.16 81.98
K1424 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(前方後方同時固定) 91 1.90 24.36 3.30 71.80
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 68 1.51 24.84 7.35 55.31
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 58 4.72 30.55 13.79 78.76
K160-2 頭蓋内微小血管減圧術 47 1.19 9.32 0.00 59.94

腰椎骨折・胸椎骨折・脊椎すべり症・脊柱管狭窄症など脊椎脊髄疾患に対する手術が上位を占めています。
髄膜腫、聴神経腫瘍、下垂体腫瘍、頭蓋咽頭腫などの良性腫瘍に対しての手術も行っています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 58 0.62 3.22 1.72 60.52
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 29 0.55 1.59 0.00 68.31
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 28 2.39 9.5 0.00 72.11
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除)) 22 3.09 5.41 0.00 38.36
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 19 0.11 3.68 0.00 67.79

胆のう結石や虫垂炎、鼠径ヘルニア、大腸癌に対する手術を多く行っています。
予定・緊急手術で腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 145 3.63 24.69 26.21 83.94
K0811 人工骨頭挿入術(股) 115 4.58 29.57 37.39 84.71
K0821 人工関節置換術(股) 73 1.15 19.68 2.74 73.52
K0462 骨折観血的手術(下腿) 56 2.13 8.8 12.50 59.54
K069-3 関節鏡下半月板縫合術 30 0.93 6.77 3.33 39.13

高齢の患者さんに多く見られる大腿骨骨折に対する骨折観血的手術、人工骨頭挿入術が上位となっています。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4262 口唇裂形成手術(片側)(口唇裂鼻形成を伴う) 31 1.00 6.81 0.00 34.32
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 30 0.00 1.00 0.00 67.23
K333 鼻骨骨折整復固定術 18 1.00 1.06 0.00 43.83
K427 頬骨骨折観血的整復術
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外・長径6~12cm)(6歳以上)

口唇裂形成手術が上位にとなっています。続発性の眼瞼下垂手術、顔面外傷に伴う鼻骨骨折整復固定術や腫瘍摘出術も多く行っています。

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循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 231 1.31 2.56 1.30 72.06
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 131 1.96 12.66 6.87 77.56
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 88 1.91 2.36 0.00 72.09
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 54 0.02 16.20 3.70 69.85
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 34 1.12 1.76 0.00 74.06

経皮的冠動脈ステント留置術が循環器内科の手術の3割を占めており、下肢閉塞性動脈硬化症に対する四肢の血管拡張術・血栓除去術も多く行っています。
予定手術のほかに夜間や休日の緊急手術にも対応しています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 407 0.28 1.11 0.00 68.34
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 63 1.02 4.37 0.00 71.51
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 60 0.63 7.72 1.67 79.52
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 47 1.09 4.91 0.00 75.43
K654 内視鏡的消化管止血術 25 0.60 6.20 8.00 80.72

内視鏡治療が可能な早期胃がん、大腸がん、食道がんに対して内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を多く行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 47 1.43 2.89 0.00 64.85
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 34 0.26 4.85 2.94 77.71
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 24 1.21 4.33 0.00 78.92
K841-22 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ツリウムレーザーを用いる) 12 2.08 5.25 0.00 74.75
K8352 陰嚢水腫手術(その他)

膀胱癌に対して経尿道的に内視鏡を挿入し切除を行う膀胱悪性腫瘍手術を多く行っています。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 384 0.03 0.75 0.00 77.22
K2171 眼瞼内反症手術(縫合法)
K2822 水晶体再建術(眼内レンズを挿入しない)
K214 霰粒腫摘出術
K224 翼状片手術(弁の移植を要する)

白内障や正常眼圧緑内障を中心に治療を行っております。白内障に対する水晶体再建術は原則1泊2日で入院をしていただき、片眼手術を実施しています。合併症もなく予定通り退院しています。

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耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 18 1.00 3.39 0.00 60.00
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)(頸部外側区域郭清を伴わない)
K3192 鼓室形成手術(耳小骨再建術)
K344 経鼻腔的翼突管神経切除術
K3772 口蓋扁桃手術(摘出)

耳・鼻・のどの病気について耳鼻咽喉科領域一般の外来診療はもちろん、甲状腺や唾液腺など頭頸部の腫瘍に関して専門的な診療を行っております。幅広い疾患、手術にも対応でき、唾液腺腫瘍や甲状腺腫瘍に対する切除術はもとより、咽喉頭腫瘍手術、内視鏡下鼻内手術(鼻中隔彎曲症、副鼻腔炎)も積極的に行っております。症状や病態に応じて適切な治療・検査・手術を行えるよう対応しております。

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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 3 0.04
異なる 8 0.10
180010 敗血症 同一 25 0.31
異なる 14 0.17
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 0 0.00
180040 手術・処置等の合併症 同一 35 0.44
異なる 3 0.04

播種性血管内凝固症候群(DIC)は肺炎や感染症の疾患から合併して発症。敗血症・真菌感染症なども肺炎、尿路感染症などの感染・炎症から合併して発症。手術や処置後の合併症は術後の創部感染・縫合不全などの傷からが多く、入院契機同一では、術後退院してからの再入院での症例が多くみられます。当院では、術後の合併症に関しては細心の注意を払い管理をおこなっています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症の
リスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の
手術を施行した患者の
肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1362 1096 80.47%

周術期の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、発生率を下げることにつながります。
当院では予防スクリーニング票を使用し、リスクレベルに応じた予防対策を実施しております。

血液培養2セット実施率

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1549 777 50.16%

血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。本指標は、血液培養を行う際に2セット以上の検査が実施された割合を示しています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
504 461 91.47%

近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team: AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。

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