心臓血管外科

 瀕死の状態で救急搬送された方が、先日緊急手術を受けられ、今日退院されていきました。迎えにこられた満面の笑みのご家族。心から安堵されたご様子で、私たちも元気づけられます。たった一人の人間の救命には、救命救急医、麻酔科医、スタッフナース、人工心肺技師、リハビリスタッフのチームワークが欠かせません。それだけの人的資源をもって、ひとつひとつ大切な命をつむいでいけるよう私たちは全力を尽くしています。

 一方、ロシア-ウクライナ、ガサ-イスラエル、イラン-イスラエルアメリカ…世界中の紛争は、鎮まるどころか激化するばかり。人ひとりの命など、チリのように吹き飛んでいっています。殺し合わなければ何も解決できないとのコードが、ヒト遺伝子に焼き付いているかのように。しばしば“外交努力”とはいうものの、“話せばわかる”がどれだけ非現実的なことかは理解できます。ただ、日々人命の生死の迫間で、必死に手を尽くしている私からすれば、砂漠に一本の苗木を植えるに等しい虚しさを感じてしまいます。

 それでもなお、誰かは誰かの大切な人。誰かの母であり、誰かの父であり、娘であり息子であり… 人が救われ、ご家族が救われるのであれば、私たちは手を緩めるわけにはいかないのです。

 当科、心臓血管外科には、循環器疾患のなかで手術が必要と思われる方々が受診されています。虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)、弁膜症、大動脈疾患、心臓腫瘍、感染性心内膜炎など、手術の適応は多岐にわたります。全身麻酔が必要で、アプローチはどうであれ胸部などを切開されるわけですから、相当の勇気が必要なはずです。その最大のピンチに立ち向かわれる患者さんひとりひとりに、深く敬意を表します。その勇気に最大限の診療努力で応えてまいります。

2026年3月 前場

担当医師紹介

前場覚医師

前場 覚

部長


個人の手術実績(前場医師の個人ホームページ)はこちら

主な経歴

  • 1996年 山梨医科大学医学部 卒業

専門としている領域

  • 弁膜症や感染性心内膜炎に対する弁形成術・弁置換術
  • 虚血性心疾患に対する冠動脈バイパス手術・心筋梗塞合併症手術
  • 大動脈疾患に対する人工血管置換術・ステントグラフト留置術
  • 不整脈に対するアブレーション手術(メイズ手術)

専門医・指導医

  • 日本心臓血管外科学会認定心臓血管外科専門医・国際会員
  • 3学会構成心臓血管外科専門医認定機構修練指導者
  • 日本循環器学会認定循環器専門医
  • 胸部ステントグラフト指導医
  • 腹部ステントグラフト指導医
  • 日本低侵襲心臓手術学会指導医
メディコンパスクラブインタビュー記事

心臓血管手術について解説しています。

メディコンパスクラブ「ドクターズインタビュー」vol.44

齋藤 正博

齋藤 正博

主な経歴

  • 2006年 山形大学医学部 卒業

専門としている領域

  • 心臓血管外科

専門医・指導医

  • 日本外科学会外科専門医

血管内治療部門

男性医師イラスト

滝村 英幸

男性医師イラスト

河俣 僚太

診療実績

診療実績