下肢静脈瘤外来

診療内容と特徴

心臓血管外科では、2017年10月より下肢静脈瘤の診察日(毎週火曜午後、水曜午前)を設けています。これ以外でも、静脈瘤の診察が可能な曜日もありますので、ご都合が悪い方でもまずは一度お問い合わせください。


診療時間

毎週火曜日 午後
毎週水曜日 午前
担当医:伊藤 卓也(心臓血管外科)
休診・代診、診療時間変更についてはこちらをご覧ください。

下肢静脈瘤とは?

下肢静脈瘤に対して、皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか?受診される患者さんの中には、同じ静脈の病気である深部静脈血栓症(下肢の深いところにある太い静脈の中に血の塊ができて血流がうっ滞し、下肢の疼痛、腫脹などが起こる病気です)を恐れて来られる方がいらっしゃいますが、下肢静脈瘤と深部静脈血栓症は別の病気です。深部静脈血栓症は肺塞栓症(一般の方には「エコノミークラス症候群」という名称の方がピンとくるかもしれません)を引き起こし致命的となる可能性がある病気ですが、基本的には下肢静脈瘤は命に関わるような重大な事態になることは稀な病気と考えます。(放置することで命に関わるという意味で)悪性のがんなどと異なり、(放置しても命に関わることはほとんどない)良性の疾患であるという認識です。つまり何の症状もなく、見た目がボコボコしているだけであれば治療の必要はないということです。

下肢静脈瘤の治療の目的は、症状を軽減させることにあります。下肢静脈瘤の具体的な症状として、
・下肢の浮腫、だるさ、足が重い感じ(特に夕方にかけて悪化する)
・夜間、朝方にかけてのこむら返り
・湿疹(かゆみ)、うっ滞性皮膚炎、潰瘍(軟膏をもらっていても改善しない)

などが挙げられます。上記症状でお困りの方は、かかりつけの先生からの紹介状も必須ではありませんので、ご相談ください。

診療内容と特色

下肢静脈瘤の圧迫療法

下肢静脈瘤の治療法は圧迫療法と手術療法に分かれます。症状でお困りでも、手術は望まれない方には弾性ストッキング着用による圧迫療法を行います。圧迫療法のみでも、かなりの症状緩和を得ることが出来る場合があります。
ただし、基本的には圧迫療法は対症療法であり、圧迫をやめれば再度症状が出現します。弾性ストッキングを履くのには少しコツがいることもあり(弾性ストッキングを処方する際には着用の仕方のレクチャーを行います)、なかなか圧迫療法の継続が困難な方、ストッキングを着用していても症状が悪化する方、また初めから根治を希望される方に対しては手術療法を行います。

下肢静脈瘤の手術療法

手術療法としては高位結紮術、ストリッピング術、血管内焼灼術、瘤切除術などがあり、当院ではいずれの方法も施行することが可能です。患者さんの下肢静脈瘤の形態・病態に適した方法を選択し提案致します。
当院では、下肢静脈瘤の外科治療として血管内焼灼術(レーザー、ラジオ波)を行うことが可能です。基本的には外来手術(いわゆる日帰り手術)で行っておりますが、不安な方には1泊2日を標準とした入院で手術を行うこともできます。患者さんのご希望に沿って選択していただけます。あくまで、下肢静脈瘤の治療目的は見た目をよくすることではなく、症状軽減が最重要課題であることを十分ご了承ください。
手術療法の麻酔は、ストリッピングの場合も含めて基本的に局所麻酔で行います。

下肢静脈瘤手術風景

手術風景

再発静脈瘤に対する治療

下肢静脈瘤血管内焼灼術の血流遮断率は、術後数年経っても90%以上と報告されていますが、それでも数%の方では手術後に再発が起こり得ます。また、治療を行っていない部位に新たな逆流源が生じて再発することもあります。当院では、過去に治療を行なったことがある再発の下肢静脈瘤についても積極的に治療を行なっています。執刀医自らが超音波検査を施行し、再発の原因部位・メカニズムの同定を行い、必要であればCTを駆使して手術のプランを行います。再発でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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