不妊外来

診療時間

火・水(第1・3・5)・金 午前

向田医師の診療日に不妊症の診察を行います。予めの予約をお願いします。

休診情報については休診・代診・診療時間変更のお知らせをご覧ください。

不妊症とは

近年の晩婚化などを背景に不妊で悩むカップルが増えており、その割合は5.5組に1組とも言われています。不妊症の定義について日本産科婦人科学会では「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立を見ない場合」としています。一定期間については1年が一般的ですが、妊娠のために医学的介入が必要な場合は期間を問わないと規定しています。

不妊症の原因

妊娠成立のためには、下記の4つのステップが必要となります。

①よい精子の移動

  • 精子の障害、子宮頚管障害など(男性因子、子宮頚管因子)

②よい卵子の排卵

  • 卵子が育たない、排卵がうまく行えないなど(排卵因子)

③卵管での受精

  • 卵管が狭い、閉塞しているなど(卵管因子)

④子宮への着床

  • 子宮筋腫や子宮内膜ポリープがある、内膜の厚みが薄いなど(子宮因子)

このステップの1つでもうまくいかないと妊娠は成立しません。しかし、検査にてこれらの異常が認められない原因不明不妊も10~25%程度あるとされます。

婦人科と泌尿器科の相関図

(新百合ヶ丘総合病院リプロダクションセンターHPより引用)

不妊症の治療法

当院の不妊治療はステップアップ法(自然のタイミング法→人工授精)を基本としており、原因があればその治療を行ったうえで極力自然に近い形で妊娠を目指しますが、患者さん個々の状態はさまざまですのでまず手術を行うこともあれば、すぐに体外受精を提案させていただくこともあります。

体外受精などの高度生殖補助医療が必要と思われる患者さん、男性因子が原因の患者さんは専門の施設へご紹介させていただきます。

当院で行っている治療法

タイミング療法

経腟超音波にて卵胞のサイズが約20mm、子宮内膜の厚みが約10mmに達し、子宮頚管粘液量が増量すると排卵が予測されます。このタイミングを診察時にお教えすることにより、排卵期に確実に性交渉を行うことが可能となるのがタイミング療法です。

タイミング療法では、高温期に超音波検査で確実に排卵されていることを確認することも重要です。

年齢や患者さんの状況にもよりますが、一般的には5~6周期で妊娠に至らない場合は人工授精へのステップアップをお勧めしております。

内視鏡下手術(腹腔鏡・子宮鏡)

卵巣嚢腫、子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどの婦人科疾患は経腟超音波検査で確認することができます。このうち妊娠に悪影響を与えると考えられるものに関しては切除を行います。詳細は婦人科ホームページの腹腔鏡下手術とは、および子宮鏡手術とは、のページをご参照ください。


不妊症一般検査リスト/施行時期

検査時期 検査項目 検査内容
初診時 子宮頸部細胞診(子宮頸がん検査) 基本的に全例に施行します。
(一年以内に検査を受けている方は結果をご持参ください)
経腟超音波検査 子宮筋腫・卵巣のう腫・子宮内膜症・子宮奇形など形態的な異常の有無を調べます。
血液検査 貧血の有無・肝機能・腎機能・感染症(B型肝炎・C型肝炎梅毒)・内膜症マーカー(CA125)・クラミジア抗体・甲状腺機能血糖・プロラクチン(PRL)
いつでも 血液検査 血液型・HIV抗体・風疹抗体
精液検査
※現在準備中
男性因子の検査として精液の量・精子の数・運動率などをチェックします。
①月経中 血液検査(ホルモン基礎値) 排卵周期に関わるホルモン値についてチェックを行います。
(卵胞刺激ホルモン[FSH]・黄体化ホルモン[LH]・卵胞ホルモン[E2/エストラジオール])
経腟超音波検査 遺残卵胞の有無・胞状卵胞の数(卵巣機能を反映)を確認します。
②低温期 子宮卵管造影検査(HSG)
※現在準備中
検査薬剤を子宮口より細いカテーテルで注入し、卵管の通過性をチェックします。
子宮鏡検査(HFS) 粘膜下子宮筋腫・内膜ポリープなどの子宮内腔病変の有無を確認します。
③排卵前 経膣超音波検査(排卵予測検査) 卵胞径の計測・頸管粘液の性状を確認して排卵日を予測します。フーナーテストを予約します。
頸管粘液検査
④排卵日 フーナーテスト(性交後試験) 検査前日の夜に性交渉をもった上で来院していただき、子宮頸管粘液中の運動精子を調べます。
⑤高温期 血液検査(高温期ホルモン採血) 高温期に分泌される卵巣ホルモン(エストラジオール/プロゲステロン)が十分であるか調べます。
基礎体温と月経周期

不妊症でお悩みの方へ

不妊で悩む夫婦の割合は年々増え続けており、今や5.5組に1組とも言われています。日々婦人科外来で診療をしていると、「赤ちゃんが欲しいのになかなか授からない」「不妊の検査をしたほうがいいのかよくわからない」「2人目が欲しいけれど不妊治療までは・・・」と悩まれている方は意外と多いと感じます。当院ではこれまでの婦人科診療に加え、妊娠や不妊治療に関するご相談・検査そして治療を行ってまいります。

当院の治療方針は、まず不妊の検査を行い、原因があればその治療を行ったうえで極力自然に近い形での妊娠を目指します。しかし原因不明の場合も多く、その際は患者さんの年齢や不妊期間を考慮しタイミング療法や人工授精などの一般不妊治療を行います。また、子宮筋腫や卵巣腫瘍、子宮内膜ポリープなど不妊の原因となり得る器質的疾患が見つかった際には当院で腹腔鏡や子宮鏡による手術を行い、早期の妊娠成立を目指します。

女性が子供を授かり出産することができる年齢には限りがあります。一人でも多くの患者さんが妊娠・不妊の悩みから解放されることを願い、相談や治療を行ってまいりたいと考えていますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

なお、体外受精などの高度生殖補助医療が必要と考えられる患者さんは専門の施設へご紹介させていただきます。