脳神経外科/脊椎脊髄センター

伊 藤 康 信 (センター長)
           日本脊髄外科学会指導医、日本脳神経外科学会専門医

伊藤康信先生の記事

『2018年版国民のための名医ランキング』(桜の花出版)
詳しく見る >>


沼 澤 真 一
           日本脊髄外科学会認定医、日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医


佐 藤 光
           日本脳神経外科学会専門医


平 野 仁 崇
           日本脊髄外科学会指導医,日本脳神経外科学会専門医
           一般財団法人 脳神経疾患研究所 附属 総合南東北病院 脳神経外科/脊髄外科


 総合東京病院は平成22年4月1日東京都中野区江古田にオープンしました。より幅広い診療体制を充実させ、患者さんのニーズにお応えすることを目的として、平成23年8月6日に脳神経外科内に脊椎脊髄センターを開設しました。脊髄外科専門医が毎週月(午前)、水(午前・午後)、金(午後)、土曜日(午前・午後)脊椎脊髄疾患に対する外来診療を担当しています。

 手足のしびれ、痛み、脱力、腰痛、歩行困難などでお悩みの方はお気軽にご相談下さい。下記は当センターで扱う主要な脊椎・脊髄疾患の一覧です。保存的治療に重点をおいていますが、無効な場合には顕微鏡下での低侵襲手術を積極的に行っています。


 尚、脊髄外科外来は東京都千代田区大手町の医療法人財団健貢会 東京クリニック(伊藤康信、沼澤真一担当)でも行っています。


最近のトピックス

“OLIF―背骨を削らず,間接的に神経除圧を行う低侵襲的腰椎椎間固定術”

OLIFoblique lumbar interbody fusionの略で、XLIF(extreme lateral interbody fusion)とともに脊椎外科分野において、近年、革命的な進歩をもたらした手術方法です。
腰部脊柱管狭窄症、特発性側彎症、腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症、腰椎変性側彎症、腰椎変性後彎症などの各種脊柱変形などの手術治療に関して、従来は PLIFや TLIFといった、後方からまず骨(椎弓)を削って神経の圧迫を取り、その上で神経をよけてさらに奥にある椎間板にケージというスペーサーを挿入する必要がありました。OLIFやXLIFは背骨を削る必要がなく、脇腹からの小さな創で従来よりもはるかに大きなケージを挿入することが出来るようになりました。
OLIFは骨を削らない負担の少ない術式です。腰椎変性すべり症に対する手術の方法は多数ありますが、その多くは筋肉の多い背中側からアプローチするものです。このような後方アプローチでは、背骨から周囲の筋肉を剥離する操作が加わることから、筋肉の少ない前方アプローチに比べ、侵襲が大きくなるというデメリットがあります。
この手術では、腹部側から骨を固定するケージを挿入するため、背中側にある靭帯を除去する必要も、骨を削る必要もありません。また、腹部につくる傷は一か所3-4cmほどと小さいことも、この術式のメリットです。
OLIFは肥厚した靭帯を除去しなくても除圧できる術式です。脊柱管狭窄の原因となる靭帯の肥厚は、椎間板の変性により椎骨が不安定な状態になったときに、生体の防御反応として起こります。そのため、固定器具により骨のぐらつきを抑えることができれば、肥厚した靭帯は徐々に薄くなっていき、神経の圧迫は自然に改善していくのです。
OLIFの適応となる脊柱管狭窄とは、下肢の症状が軽度で、腰椎の不安定性が原因の腰痛が主症状である場合に、非常に有効です。一方、坐骨神経痛など、下肢の症状が強く現れている場合は、前述した開窓術(かいそうじゅつ)あるいは腰椎後方椎体間固定術(PLIFあるいはTLIF)など、従来から用いられてきた一般的な脊柱菅狭窄症手術が適応となります。