足病治療外来

診療内容と特徴

一般的に「フットケア」と言われる、足病治療外来を2017年4月より開設いたしました。閉塞性動脈硬化症による足の壊疽や下肢の痛みに対する治療を専門的、積極的に行っております。カテーテル治療による血行再建から創部の治療、リハビリテーションまで一貫して行います。足の血管の異常による疾患を専門とした循環器内科医、心臓血管外科医、形成外科医、皮膚科医とともに診療に当たります。カテーテル治療は血管の拡張からステント留置まで、難易度の高い症例に対しても行っております。特に治療困難症例に対しても、下肢切断を避けるよう治療に取り組んでいます。
足に関して症状のある方は一度気軽にご相談ください。


診療時間

毎週火曜日 午後
担当医:滝村英幸(循環器内科)、蔵持大介(形成外科)

休診・代診、診療時間変更についてはこちらをご覧ください。

対象疾患

  • 下肢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症、バージャー病など)
  • 足の潰瘍、壊疽
  • 下肢静脈瘤
  • 足の痛み、しびれ  など

脚の血管の病気について

近年、食生活の変化、高齢化社会により、日本でも動脈硬化による病気が増えてきています。脳卒中(脳梗塞、脳出血)や心筋梗塞、狭心症は動脈硬化が原因で生じる病気ですが、動脈硬化が進行すると手や足の血管にも動脈硬化を来します。動脈硬化の怖いところは、症状が出たときにはすでに血管が狭くなったり、詰まったりしてしまっていると言うことです。よって症状が出る前に動脈硬化が起こっているかどうかを調べないと事前に予防することは困難です。また、どこか一カ所に動脈硬化が起こると、すでに他の部位にも動脈硬化は同時に起こっていると言うことです。よって全身の動脈硬化を調べる必要性があります。

足の血管の病気には大きく分けて、血液を送る血管の動脈系と血液が戻る血管の静脈系があります。静脈の病気には皮膚表面に静脈がボコボコと腫れてくる下肢静脈瘤や、静脈の血液が固まってしまい血栓を生じる深部静脈血栓症があります。足の動脈の病気の多くは下肢閉塞性動脈硬化症と言われる病気です。足への血流は、心臓から出た大動脈という血管がお臍のあたりで左右に分かれ、その後左右の足に血液が流れていきます。この動脈が狭くなると、充分な血液が足に流れなくなります。よって足が冷たくなり、血液が流れにくいのでしびれや痛みが生じます。正座を長時間したときにしびれることをよく経験しますが、そのときのしびれは足に血液が流れにくくなって起こります。よって正座をしていなくても同様のしびれが生じる場合は動脈が閉塞している可能性があります。また、動脈が閉塞していなくても狭窄している場合、血液は流れていても流れる血液の量が少なくなるために、歩いたり走ったりして足の筋肉が血液を欲しがっている時に充分な血液が届かなくなります。よって、歩行中に足がしびれたり、痛み、だるさが起こります。また持続して歩けなくなり、立ち止まるようになります。これを間欠性跛行といいます。これらが閉塞性動脈硬化症による症状です。さらに進行すると、皮膚が壊死を起こし足に潰瘍を来します。治療が遅れると下肢切断の危険性もあります。

閉塞性動脈硬化症かどうかは外来で簡単に検査をすることができます。ABIと言う検査ですが、腕と足の血圧を測り、その比を計算します。比が0.9以下の場合は閉塞性動脈硬化症と診断します。またABI検査だけではわからない場合もあり、超音波検査を同時に行います。いずれの検査も外来で施行可能であり非侵襲的な検査です。

治療は①薬物療法、②カテーテル治療、③バイパス術があります。①薬物療法は足の血流を改善するお薬を飲んで頂きます。それでも改善がない場合は、基本的には侵襲の少ない②カテーテル治療を行います。カテーテル治療は、局所麻酔をして、足の付け根から2-3mmのカテーテルを挿入し、狭い部分や詰まっている部分にガイドワイヤーという針金を通し、風船で血管を拡げます。その後ステントという網状の筒を挿入し血管の拡張を維持します。治療は1~2泊の入院で可能であり、治療後は翌日から歩行できます。非常に低侵襲な治療が可能になりました。図は太ももの部分の動脈(浅大腿動脈)が閉塞していた方ですが、点線部分の閉塞をカテーテルで拡げ、ステントを留置し改善しました。治療後は多くの患者さんからしびれや冷たさの改善、歩行時の症状の改善をお聞きしています。また潰瘍や壊死を来している場合でも、以前は切断しか治療法がありませんでしたが、当院では足を切らずに治癒するように治療を行っております。

上記のような閉塞性動脈硬化症の症状に対しては、また足に潰瘍・壊疽を来している方を対象にこの度足病治療外来を開設しました。他院で治療困難な場合でも積極的に治療を行いますので、気になることがございましたら毎週火曜日午後に行っておりますので受診して頂けたらと思います。

不整脈外来